ゆうべの夢で

今は結婚して人妻になった、学生時代の友達からラブレターをもらった。

読めば前から好きだったとか、言った覚えもない健康上の不安を一緒に引き受けるだとか、自分にとって都合のよすぎることばかり書いてあるのでその時点で「これはあやしい」という気持ちになったのだが、実は好きだったのは自分の方だったのではないのか。当時彼女とは比較的仲が良く、ペアを組んでテニスの試合に出たり一緒に飯を食べたりしていたのだが、そのことを周りがはやし立てるのがなぜか妙に嫌な気がしていつしか離れてしまった。今ならどうしただろうか。

「タイミング」と一言で言うけれど、それには個人個人の能力で何とかできるものと、そうではないもの、時間の経過という手段によってしか「あの時はそうだったね」と納得されないようなものがあるのではないか。

大きな商業的成功を収めることのなかった、深田恭子の「キミノヒトミニコイシテル」を聴いているとそのような印象がより強くなるのだった。


D

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください