先日何気なくアップルのサイトを見たらiMacが新しくなっていた。今度は赤、青、緑、白、黒の五色で見た所かなり魅力的だ。しかも99800円からなどというこれまで買った私達どう思ってんのよ的なお値段からご提供されているため、次(もし)買うとしたらノート買ってワイヤレスLANでガッツンとやってやるよ、なんて思っていた俺の物欲を無駄に刺激して止まないのである。
名誉の為に言っておくが、俺はiMacで転んで転んで転びまくり「キャーこれったらか~わ~い~い~」等と絶叫してiMacを買ったようなニワカモンのMacユーザーではない。(そのわりには知識にあまりに乏しいという噂もあるが)初めてMacに触れたのは今から8、9年前だろうか。それはまだWindowsが大ブレイクし、それとひきかえにAppleが複雑すぎる製品ラインと値段の高嶺の花度の増大などなどにより凋落する前で、ちょうど現在のノートパソコンのデザインの先駆けとなったPowerBookが出た頃だった。ちょうど家でもパソコン買おうかと言う話になりMacintosh IIsiなるマシンを購入したわけだ。しかし我が家の人間はパソコンの活用法をワープロ以外に見出すことができず、そのマシンは速攻でほとんど俺のゲーム&お遊び&ちょっとレポート書いたりする専用マシンになってしまったのである。
その頃のMacintoshには今はないがHyperCardというプログラミングツール(みたいなもの)が標準でついてきていたので、それを使って変なアプリケーションを作ったりして遊んでいたが、アイデアと描画力の無さ、及び根気の無さその他により本格的にエンターテイメントな物を作るまでには至らなかった。
その間時間の経過と共にパソコンの処理速度、記憶容量なども飛躍的に向上し、うちのマシンはどんどん時代遅れになっていった。そしてパソコンにまつわる事情にもバリバリうとくなっていった。大学受験で浪人していた時友人に連れられて行った秋葉原の電気店で初めてインターネットなどという物に触れた時、思わず「なにこれ?」と叫びそうになってしまったことを付け加えておこう。アドレスの仕組みを理解するのに1ヶ月かかった。
そして大学に入り、そこで与えられたネット接続権を生かしていろいろな情報(音楽、学問、笑えるネタ、イヤーン画像など)を学校でゲットすることができた。しかしお世辞にも勤勉な学生とはいえない俺は「どうにかしてこの有用な情報(音楽、学問、笑えるネタ、イヤーン画像など)を家にいる時もゲットできないものか」と。そう、そしてその時iMacが登場したのだ。
それからはAppleに振り回されまくりだ。前の時は自分の目の前にあるマシンに満足し切っていたためそんなことは無かったが、今度は魅力ある新製品が頻繁に出てくる。まあ魅力を感じるようにマインドコントロールされている、と言えなくもない。しかしそれが分かっていても一度解放された物欲、しかも明確な目的を伴った物欲は地獄の業火のように俺をさいなむわけで、果たされない業欲に身をよじる機会がこれからも増えるだろう。そして今からiBookの次の製品を密かに待っている俺であった。