いつぞやの『クロッシング』

  • こっちじゃなくてこっち
  • 下高井戸シネマ。地方の公民館と言っては失礼かもしれないが、決して大きくはないスクリーンに、お世辞にも座り心地がいいとは言えない椅子。まあ、そんなことはどうでもいいのだが。
  • 「あなた、そして私」で印象に残っていたチャ・インピョが主演するというので見てみた作品。
  • 勝手に抱いていた先入観で、チャ・インピョ演じる父親受難のエピソードを軸にストーリーが展開されるものと勘違いしていた。が、実際は「父親が中国へ薬を買いに行き、その間に母親が死に・・・」となり、一人残された息子が主役のような形で話が進む。父親は中国で意図せず「脱北者」になってしまい、息子に会いたい会いたいと泣くばかり。
  • 父親が対岸で待ちぼうけ(それはそれでつらいけど)している間に息子が直面する事態が半端ない。人の命がこうも簡単に奪われるって・・・スタッフに本物の脱北者がいたという話で、強制収容所や中朝国境の街中の描写は妙にリアリティがある。

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