何も出来ない日

雨の日、テレビには集中豪雨のニュースが流れる。「死者X人、行方不明Y人」その中の一人でも私が代わって上げられたら、と思うことすらおそらく許されてはいない。しばしのまどろみの中で夢をみても、常に「あなたはどこから来て、どこへ行くのか」と問いかけられて「それは分かりません、ただ命じられるがままに」と答えるよりほかないようで、眠りはいつも浅いままで終わる。

香を焚く。六畳の部屋が今の私の柩だ。

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